東大入試本番

東大入試は2日間にわたって行われます。文系の場合、国語と社会がそれぞれ150分、英語が120分、数学が100分という長丁場になります。長時間にわたって集中力を持続させうるということも、東大が求めている能力なのかもしれません。
さて、1日目は国語と数学だったと思いますが・・・・・・国語は予定通り進めることができましたので問題なし。出だし好調ですね。高校受験のころの私とは違います。精神状態も理想的なバランスが取れています。
次に数学ですね。東大文系の数学入試問題は、大問が4つあるだけです。それをレポート用紙のような解答用紙に解いていくというもの・・・・・・なのですが・・・・・・4つ問題を見ても、どれひとつとして正解までの道筋が見えてきませんでした。普通はここで慌ててしまって頭が真っ白になってもよさそうですけど、私は「自分にとって難しいのなら他の人にとってもそうなのだろう」と思って心を落ち着けました。そうして、わかるところからとにかく書いていくことにしました。たとえ正解にたどり着けなくても、部分点で1点でももぎ取っていく作戦です。結局のところ、1問も完答することができませんでした。
それでもやるだけのことはやったということで、落胆することもなく、その日はホテルに帰りました。ホテルに帰ったらまた例によって予行演習です。明日は社会と英語だ!
社会ですが、世界史はまあまあ予定通りできたといえるでしょう。しかし日本史の問題が・・・・・・みたこともないような問題でした。何を答えればいいのか、私の覚えたことをいくら検索しても出てきません。結局、問題に出ている文章と資料からわかることを最大限利用して、解答らしきものをでっちあげました。とにかくあきらめずに最後まで粘る、それだけです。
英語でいちばん気をつけなければならないのは時間配分でした。制限時間120分もあるのですが、それでも時間が足りなくなってしまうほど東大の英語は量が多いんです。逆に、時間配分さえなんとかなれば合格点は取れるかなという感じもあります。そしてこのときの私は時間配分をうまくやりおおせましたので、悔いはない入試本番ということになりました。
終わったときの解放感といったら!
人生最高の解放感かもしれません。
合格かどうかはまだわかっていなかったのですけどね。

東大入試前夜

文字通り夜というわけではありませんが・・・いや、夜も含むのですが・・・・・・。
やはり下見には行かなければなりませんね。この点東京に住んでいる人は非常に有利と言えます。気が向いたときに東大に行って、気持ちを高めることができますからね。
まあそれはおいておくとしまして・・・・・・。
下見の前に、ホテルをかわりました。新宿から渋谷へ。こちらのほうが駒場に近いですからね。しかし、渋谷は新宿よりもわかりづらかった! 見事に迷ってしまいました。途中で宗教の勧誘にもひっかかったりして・・・・・・まあ、いかにも田舎から出てきたばかりの私は、いいカモに見えたのでしょう。そこはなんとか脱出し、地図を確認しつつやっとのことでホテルにたどり着きました・・・・・・。
さて下見ですが、まず本郷に行ってみました。東大の専門課程で通うことになるキャンパスですね。こちらは試験会場にはなっていなかったのですが、やはり自分の気持ちを高める上でも見ておこうと思った次第です。思ったより駅から遠かったのでくたびれましたけど。
次にやはり試験会場の駒場キャンパスですね。入学してすぐに通うようになる場所です。本郷とは気持ちの盛り上がり方が違います。
それにしても駒場はいいですよね、駅のすぐ前です。京王井の頭線、渋谷から2つ目の駅ですね。「駒場東大前」。看板に偽りありません。ほんと、まん前。迷いようがない。むしろ渋谷駅で迷わないよう最大限注意ですね。
そして構内をしばらく歩きました。東大生のかたがちらほら歩いていましたが、それをみて、「ほら、同じ人間じゃないか、自分だってできる」なんて言い聞かせていました。
そしてホテルに戻ってやることといえば・・・過去問による予行演習、これです。このときのために手をつけずにおいた過去問1年分を、予行演習として解きます。それから簡単に復習できるものは復習し(このときにいやというほど繰り返した問題集が役に立つんです!)眠りにつくことにしました。
本番前夜ですので緊張してねむれないかなと思っていたのですけど、合格後の生活をあれこれ想像することで切り抜けました。

1点でも多くとるために

1点で何十も順位がかわってしまうのが入試です。つまり1点で合否が分かれるということです。当たり前といえば当たり前の話ですが、これは強く意識すべきです。学校の定期テストばかり念頭においていると忘れがちですので!
1点でも多くとるために最後まで粘る! これが合格のコツです。
まずは基本的なこととして、自分の実力で容易に解けるはずの問題はすべて解く、これが必要です。これだけで、合格最低点は超えてしまうということも多いのですから。その上で、もう少し難しい問題からも点をもぎ取っていきます。
こうなると勉強というより、ゲームに近い感覚になってきます。ゲームが好きな人は、テストをゲームだと思ってやると点が伸びるかもしれません。
話を戻しましょう。
解けるはずの問題はすべて解き、難しい問題から1点でももぎ取る、そのために最も重要なことは何でしょうか?
これはずばり、時間配分と解答順序です。
どの問題に何分かけるか、そしてどういう順番で解いていくか、です。これをはっきりさせるために、直前の過去問演習があるといっても過言ではありません。これを確立してから入試本番に臨めば、最初から有利な立場で戦うことができるでしょう。
それから・・・解けるはずの問題は全部解いたことを前提としての話ですが、ちょっとこれは難しいな、わからないな、という問題でもあきらめてはいけません。部分点を狙うことも十分可能です。現に私は、東大入試で数学の完答はゼロでした。つまり部分点だけで合格したということです。日本史では見たこともない問題が出ました。でも目の前に出されたものを最大限利用しつつ、解答用紙を埋めていきました。それがまた何点かになったのでしょう。
ですので、わからない問題でも、最後の最後まで投げ出してはいけません。

本番で緊張しないために

私が最も気を使ったのはこの部分でした。
なぜなら、高校受験は緊張しすぎたため実力の半分も出せなかったという苦い経験をしたからです。まあそれでも、競争率が1倍程度の田舎の県立高校ですので、内申書の助けもあってか合格はできたのですけどね・・・。
それはともかく、その失敗を反省し、まじめに努力したのがよかったのか、大学入試では角に緊張することはありませんでした。集中力を高められる、ちょうどよい緊張状態だったということです。多くの人が緊張して実力を出し切れない中、私は100%の実力を出し切れたわけですので、実力的に劣っていても合格できたというわけですね。私よりずっと優秀な人が、何人も不合格になっているはずです。
では本番で緊張しないための工夫とは?
最も効果が大きいのは「自分にできる最大限の準備をすること」です。この準備というのは直前の準備という狭い意味ではありません。もちろんそれも含みますが、私の場合、高校1年のころからすでに東大に合格すべく準備を進めていたのです。あとになって悔いが残らないよう、自分にできることはすべてやってしまおうという意気込みで進めてきたのです。
もちろん無理はいけませんが・・・・・・こうして最大限の準備をすることで、本番では落ち着いていられるようになったわけです。「あれだけやったのだからもう悔いはないな」と開き直ることで、本番ではベストの精神状態を維持できたわけです。

過去問はどう使う

過去問の使い方といういうのは人それぞれなんだと思いますけど、使用目的としては2つあると思います。
ひとつは出題傾向を知ることと、もうひとつは形式になれるための演習に用いること。私としましては、2つ目の目的のために主に利用したいと思っています。出題傾向に関しては、どんな分野が出やすいとか、どんな形式の問題が出やすいとか、過去問の最初のほうで説明されていることが多いですのでそれを読んでおけばいいのかなという感じです。
過去問のほうがやる気が出るからといって、過去問ばかりやろうとする人もいますけど、基本的な知識も身についてない状態でそれをやるのは時間の無駄です。なるべく過去問は直前の予行演習のためにとっておきたいところです。
たとえば10年分あるとしたら、早い時期に解くのは3年分くらいにして、あとは直前のためにとっておく感じですね。そのうち1年分は、入試前日の予行演習のためにとっておくといいでしょう。有名大学の場合は、その大学を意識した模擬試験とか予想問題もありますので、同形式の問題に触れやすいのですが、そうでもない場合はちょっと困るかもしれません。ただ、国立大学の場合は内容が似ていることが多いですので、受験しない大学の過去問をやるのもいいと思います。私立の場合でも、ぱらぱらと内容を見てみて、なんとなく似ているなと思えたら使ってみてもいいですね。
本番直前の時期に同形式の試験を繰り返しやっておけば、頭がその形式に最高に慣れた状態で本番に突入できますので、最初から有利に入試本番を進めることができます。時間配分だって試験前から決めていくことができますからね。スタートダッシュに格段の差がつきます。

早稲田大学法学部入試

まず先に、早稲田大学の入試からです。東大文一との併願ですので法学部ですね。
ちなみに、早稲田受験のための対策は、前日の過去問演習だけです。東大入試の対策をしっかりやっておけば、早稲田にも対応できるのではないかと思っていましたので、そういう次第となりました。特に私の場合、世界史は得意でしたので、早稲田の細かい知識を問う問題にも対応できるだろうと考えていました。
さて、入試本番ですが、それほど緊張せずに済みました。やはり、2校くらい併願するというのは、気持ちを落ち着ける上でも役に立つようです。ただ、あまりたくさん併願しますと、エネルギーが分散しすぎてしまいます。2校くらいがちょうどよいのではないかというのが、個人的な答えです。
さて、早稲田の入試問題ですが、英語はそんなに印象に残っていません。国語は、問題内容が面白かったのか、ニヤニヤしながら問題を解いたのを覚えています。ずいぶん余裕ですね・・・。
問題は得意であるはずの世界史ですが・・・・・・出題内容に関する読みは当たっていました。予想した範囲が出題されたということです。当時は世界的に重大な事件が続いていましたので、誰でも予想できたことだとは思いますけど・・・・・・。しかしなんということか、私はその範囲に関しては細かくやっていませんでした。ですので試験会場でガッカリといった感じですが、まあとりあえず世界史は得意ですのでそれなりに解答しました。
結局こんな感じで早稲田大学法学部の入試は終わったのですが、結果は合格でした。第二志望ということで心に余裕があったことが勝因かもしれません。

いざ、入試本番

入試本番がどんな感じだったか、イメージできると何かの役に立ちそうですのでこれも記しておきましょう。
まず私は地方在住でしたので、東京に出るというだけでも緊張するんですね。しかも東京なんて、修学旅行でちょっと来ただけですので、一人で出てくるなんて非常に不安なんです。まあしかし、それは仕方ないですね。
新幹線に乗って6時間くらいかかったでしょうか、東京駅にたどり着きました。新幹線はありがたいですね。夜行列車とかだと大変ですよ。それはさておき、そこから駅内の表示を見つつ中央線を探し、新宿へ移動です。
新宿駅自体非常に広くて田舎者の私には信じられませんでしたが、ここは慎重にならねばなりません。どこを歩けばいいのか、確認しつつ西口に出て、地図を見ながら予約したホテルに向かいました。このホテルからまずは、併願している早稲田大学の受験に向かうということです。
その日はそれで休み、翌日には下見に出かけました。まずは早稲田大学ですが、新宿駅から山手線に乗って高田馬場駅へ、そこからは徒歩で移動しました。地図を見ながらの移動でしたが、迷うこともなくたどり着けました。入試が行われる予定の建物を確認して帰ります。
その日は東大の下見には行かず、翌日の早稲田入試のための準備です。
準備といっても過去問を1年分、予行演習として解くだけです。ちなみにこの過去問1年分というのはこのときのために手をつけずにとっておいたものです。初見で解いてみなければ予行演習にはなりませんからね。

参考書・問題集の選び方

これは、合格者の体験記を読んで、多くの人が評価しているものを選べば間違いないと思います。ただ、実際手にとってみて確認はしたほうがいいですね。それで、これはどうも自分には合わないんじゃないかな・・・なんて思えたらその直感に従いましょう。
一般的にいって、内容をぱっと見て、なんだかごちゃごちゃしているなという感じのものは選ばないほうがいいでしょう。もちろん、そういうものにも良いものはあるのですけどね。また、「ちょっとこれ厚すぎるんじゃない?」と思えるものも避けたほうがいいでしょう。どれくらいを「厚い」と感じるかは人それぞれですが、そう感じる場合は途中で挫折してしまうことが多いです。中には、厚いほうがやる気が出る、という人がいることも事実ですが。
結局のところ、参考書・問題集選びにそれほど頭を悩ます必要はないでしょう。私が受験勉強していたころに比べて、はるかに多くの良書が出回っていますので、書店に並んでいるものならだいたいどれでも、しっかり繰り返せば成績は上がることでしょう。

社会の勉強法概観

社会といいますと、知識をひたすら身につけるというイメージがあります。これは正しいのですけどやり方を間違えますといくらやっても努力が報われない、ということになりかねません。
大量の知識を手に入れるためには、頭の中を整理しなければなりません。そこでおすすめなのは、まず全体像をつかんでしまうことです。これには学習マンガなどを活用するといいでしょう。これは中学生だけではなく高校生だってそうです。現に、私の東大受験のための世界史の勉強の第一歩は学習マンガを繰り返し読むことでした。
その上で知識、ということになりますけど、まずは教科書をしっかり読んでいきましょう。理解しつつ読んでいくことが大事です。そうして大事なところにしるしを付けていきます。しるしをつけることで次に読むときにどこが重要なのかわかりやすくしようというわけです。特に大事なことがまとめられているページは、隅を折ってしまってすぐに開けるようにしておきましょう。歴史の場合、年代の語呂あわせなどを書き込むといいですね。
そうして、混乱しないように、資料集や地図の類はいつもそばにおいておきましょう。混乱してきたら、年表や地図で、自分の位置を常に確認するということを忘れないように。
教科書を何度も読んだら、こんどは一問一答的な問題集に手をつけましょう。これは知識の穴を埋めていく感じですね。完璧になるまで繰り返します。
これだけのことをしっかりやって、その後過去問演習で形式に慣れれば、ほとんどの学校で合格点は取れることでしょう。

数学の勉強法概観

数学といいますとひらめきが必要なんじゃないかと思われるかもしれません。それはある意味正しいわけですけど、決して天才的ひらめきという意味ではありません。そんなのが必要なのは学者さんレベルでの話でしょう。受験数学には関係のないことです。
受験数学で必要とされるひらめきというのは、目の前にある問題を見て、ああこの問題はあの解法を使えば解けそうだな、と思い出すことです。つまり、いかに知っている解法と試験問題とを結びつけることができるか、それだけのことです。
ですのでやるべきことは、試験頻出の解法パターンをしっかりと身につけることですね。しっかりと身につけるというのは、いつでもスムーズに引き出せるようにしておくということです。
あと数学の場合、ひらめきとは別の地味な力が必要とされます。計算力ですね。試験には単なる計算問題が出題されることもありますし、問題を解く上で計算というのは必要不可欠なものでしょう。このへんは国語における漢字と似ていますね。
また、数学の勉強をしていく上でも、計算が得意なのとそうでないのとでは進度に大きな差ができてしまいます。ですので数学の勉強を始める場合、まずは計算練習から、というのがセオリーとなるでしょう。計算練習を徹底的にやって、そのあと解法パターンの習得に入ります。
解法パターンを身につけることができたらあとは問題演習をしていけば数学は大丈夫ですね。