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ゆとり教育と学力低下

知識偏重型の教育は「詰め込み教育」となり、
受験戦争と相俟って子供の心から余裕を奪い、
これが校内暴力やいじめや不登校(当時は登校拒否といっていましたね)につながったのだ。
だから知識偏重は改めるべきである。

そんな考えから生まれてきたのがゆとり教育でした。
ゆとり教育は、学習指導要領で示される学習内容の解釈を変えるものでした。
それまでの「到達目標」から「最低基準」へと。

最低基準なのだから、それ以前より教科書が薄くなってあたりまえです。
そしてそれ以上にできる子供には必要に応じて与えていくという方針でした。

しかし・・・

皆さんご存知のごとく、勉強なんて面倒なものです。
それで最低基準に甘んじる子供が増えたのでした。
というより最低基準のはずがいつの間にか到達目標になってしまったようです。

一方、勉強する子供は昔と変わらずびっくりするほどよくやります。
休日返上で進学塾に通ってでもやります。

ゆとり教育は学力低下を招いたというより、二極分化を招いたのかもしれません。
二極分化には親の経済状態が拍車をかけます。

昔に比べますと、同じ年の子供でもびっくりするくらい違ったりします。
子供相手の仕事をしていますのでこれは実感しています。
子供としゃべってみるとわかります。
言語能力がまったく違います。
言語能力は思考力にダイレクトに影響します。

これほどの差を子供が実感してしまったら、絶望的になるのも無理はありません。
勉強しても無駄だと考えるのも当然でしょう。

勉強しない子供は、その無力感からやる気を起こすことが困難です。
一方勉強する子供は自分の優位を確保するために更に更に進みます。
絶望的な差は広がっていきます・・・・・

ただ、多くの子供が勉強する気になれないのには、もっと根本的な原因がありそうです。
ここ数十年続けてきた、学歴に対するネガティブキャンペーンの成果とも考えられます。
しかし、もっと大きいのは、努力が報われていない大人を目の前にしつつ、
子供時代をすごさなければならないことなのではないでしょうか。