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輪廻転生(サンサーラ)

釈尊は自らいろんな世界をみてきたわけですね。地獄、餓鬼道、畜生道、人間界、天界、梵天と。ちなみに六道輪廻という場合は、梵天はいれずに修羅道を入れます。まあ修羅も神様には違いないようなので、昔は天界に区分していたんでしょう。さて、釈尊は極めて高次元な世界、梵天を瞑想によって体験したわけです。

普通の人なら「これこそ最終解脱だ。梵我一如だ。修行は完成した」と思うところですが、釈尊は、いやまだ何かあるんじゃないかということでさらに瞑想を深めていきます。そうして出世間の境地を見出します。ここまでくると(いや、ここまでこなくとも)我々凡夫には理解不能ですが(というか理解するようなことではないのですが)、釈尊は存在を超えてしまったわけです。釈尊からすれば、古代インド思想が最高神と崇める梵天ですら、輪廻の渦からは逃れられず、寿命が長いとはいえ生まれ変わりを繰り返すほかない存在なのです。そしていくら梵天でも、輪廻転生を繰り返すうちどんどん下の次元に生まれ変わってしまうという可能性もあるわけです。釈尊はその輪廻の渦から脱する方法を見つけてしまったのですね。悟り、涅槃の境地です。そこが仏教のオリジナリティです。

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