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釈尊の認識と科学

厳しい実証主義者である釈尊は、物質世界に関する概念体系、すなわち科学的知識は、世界全体のほんの一部分を認識したに過ぎないといっているわけです。眼耳鼻舌身という五感から、辛うじて感じ取ることができた情報のみを元に、「世界はこんなものだろう」と推測してみた、それが科学なのですね。

そして現代に生きる我々は、その五感を超えた感覚など想像もできないどころか、必死に否定しようとさえします。世界を感じ取るための、たった5つの狭い隙間にしがみつき、世界はこうだ!と決めて、そこから人生観も組み立てたりしているんです。そしてエゴが蔓延し、死の影におびえなくてはならない状況で、我々は暮しているわけですね。「いや、それだけじゃないんだよ」と釈尊は教えてくださったんです。釈尊は実体験に基づくことしか語りません。それでは五感以外の超感覚をいかにして手に入れたのでしょうか? それは瞑想によってです。「瞑想かよ!」って思いました?瞑想とは、眼をつぶって静かに座ってることでしょう?はい、たしかにそれも瞑想です。しかし瞑想は日本人が考えるよりずっと奥が深く、五感以外の多くの認識手段を釈尊にもたらしたようなんです。

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